卓球新報杯 団体女子はレフォルテJr.が優勝 熊田姉妹がけん引、中学生チームが一般を撃破


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団体女子決勝 冷静に返球する琉球レオフォルテJrの熊田陽花(左)・陽茉梨ペア=27日、うるま市石川体育館(大城直也撮影)

 卓球の第45回新報旗争奪団体選手権大会(主催・県卓球協会、共催・琉球新報社)最終日は27日、うるま市の石川体育館で行われた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止され、2年ぶりの開催となった。男子は琉球レオフォルテA(花木誠弥、伊志嶺鷹啓、山城直哉、宮里志成、楠本宗孝)が琉球レオフォルテBを3―1で破り優勝した。琉球レオフォルテの優勝は、チーム名が琉球アスティーダだった時代を含め7回連続となった。女子は中学生チームの琉球レオフォルテJr(熊田陽茉梨、熊田陽花、仲里きらり、新井天徠)が一般の心成卓球クラブを3―1で退けて初優勝を果たした。

 若い才能が勢いを見せた。中学生チームの琉球レオフォルテJrが、学生時代から活躍したメンバーを擁する一般チームの心成卓球クラブを破った。レオフォルテJrはダブルスで熊田陽茉梨、陽花の姉妹ペアが勝利。シングルスでも姉妹が共に勝ち、優勝に大きく貢献した。

 「女子の優勝の行方は予想しがたい」とされていた今大会。レオフォルテは、一般チームが準決勝で心成に敗れ、Jrメンバーは優勝への思いを一層強めた。

 ダブルスで熊田姉妹は3ゲームを連取して勝利。陽茉梨は「球の回転を増やし、自分たちの展開に持っていけた」と語るが、陽花は「簡単なミスが多かった」と悔しさも残った。

 シングルスでは心成も反撃しストレートで敗れる場面も。だが、熊田姉妹はそれぞれ、試合でチャンスボールを逃さず、ストレートで勝利した。陽茉梨は「優勝できてほっとした」と笑顔を見せた。

 3月にはタイムス杯争奪総合個人選手権が控えている。前回優勝した陽茉梨は2連覇に向けて「自信はある」と語る。

 前回は準優勝だった陽花も「今年こそはお姉ちゃんに勝つ」と誓った。
 (伊佐尚記)