【うるま】大山コンクリート工業創業65周年記念・オールスター大闘牛大会(主催・宜野湾闘牛組合、共催・琉球新報社)が27日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。沖縄闘牛界で最重量の貴花大獣王と、鋭くとがった角を持つデビュー戦の魁闘キングがぶつかり、注目を集めた結びの一番は、貴花大獣王が安定した強さを見せつけた。
昨年11月の全島大会の横綱戦で闘勢琥珀に敗れて以来の復帰戦に臨んだ貴花大獣王。左右から揺さぶりをかけ、体重差を生かし、あっという間に魁闘キングを土俵際に押し込んだ。キングもなんとか体を残しながら応戦するが、最後は腹取りで押し込められ、2分44秒で勝負がついた。
シーの三番では2連勝中で絶好調の盛アコーと7勝1敗のイーグル王が激突。イーグル王が昨年5月の全島大会での敗戦のうっぷんを晴らすように、開始早々から掛けに割り技と怒濤(どとう)の攻撃を見せた。盛アコーも粘るが、猛攻に耐えかねたように敗走した。
約2年半ぶりの大会出場となる無敗のドルと昨年初勝利を決め上昇機運にあった白鷹山の対戦は、白鷹山が体調不良のため、取り消しとなった。
優勝と各賞は次の通り。
【優勝】貴花大獣王
【敢闘賞】おおやまゴバヌー☆山戸
【殊勲賞】ちゃんちゃん【ゆかり賞】イーグル王
(新垣若菜、写真も)