給食費、コンビニ納付可能に 手数料は市が負担 豊見城で4月から


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豊見城市役所

 【豊見城】沖縄県豊見城市は給食費の支払い方法として、4月から新たにコンビニ納付を始める。2月22日開会の市議会定例会で、山川仁市長が施政方針演説で「保護者の利便性向上に取り組む」と導入を明言した。

 同市立学校給食センターによると、スマートフォンでのキャッシュレス決済も始める。いずれも4月中旬ごろに納付書を発送する予定。

 現在、市の給食費納付方法は、口座振替か金融機関窓口での支払いの二つ。口座振替希望の承諾書の提出がなかった世帯には、同センターがコンビニとキャッシュレスの納付書を発送する。

 同給食センターによると、市内の小中学生は約7500人。市はそのうち約5千件ほどがコンビニとキャッシュレス納付の対象になると見込んでいる。いずれも1回当たりの手数料58円は市が負担する。年間約30万円になる見込み。100円前後かかる口座振替や窓口支払いの手数料が無料となる。

 同センターは手数料を負担してでも保護者の負担軽減や収納の効率化を図りたいとの考えを示した。コンビニ納付は、給食費を地方自治体の会計に組み入れる「公会計化」に伴う。

 文部科学省が2019年に、公会計化を推進するよう全国の教育委員会に通知を出しており、県内各自治体でも広がり始めている。
 (照屋大哲)