県立高校と特別支援学校高等部で卒業式 合唱は手話で、保護者の参列制限した学校も


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 県立高校や一部の特別支援学校高等部で1日、卒業式が行われた。いくつかの学校では新型コロナウイルス感染防止のため、保護者の参列を制限または禁止した学校もある。参加できなかった保護者からは「感染対策も大事だが、親としてもこの日を楽しみにしていた」と残念がる声が聞かれた。

 うるま市の中部農林高校では全日制と定時制の計212人と高等支援学校の10人が卒業した。県出身シンガー・ソングライターの金城しおりさんがサプライズ登場するなど、関係者らが巣立ちを祝った。中部農林の卒業式は保護者2人までの参加に制限。式典終盤の卒業合唱に金城さんが登場、会場を沸かせた。生徒や職員は金城さんが歌う「Smile」にのせ、飛まつの対策も兼ね手話で歌った。

 金城さんは「自身を信じることが前に進む原動力になる。信じる道を駆け抜けて」とエールを送った。卒業生の仲本兼暉さん(18)は「人を引っ張れる大人になりたい」と抱負を語った。仲本夢愛さん(18)は「福祉科で学んだ手話を最後に披露できて良かった。小学校教諭を目指し大学で頑張りたい」と前を見据えた。 (名嘉一心)