ゴルフの国内女子ツアーの今季開幕戦となる「第35回ダイキンオーキッドレディーストーナメント」(南城市・琉球GC)が3日、開幕する。予選ラウンドに向けて1日から参加選手がコース練習を始めた。練習初日は2019年覇者で2大会ぶりの優勝を目指す比嘉真美子やダイキン工業所属の新垣比菜ら県勢のほか、昨年優勝者の小祝さくらなどが顔をそろえ、コースや風の感触を確かめた。大会は3~6日まで、108人が出場。県出身者はアマチュアを含め14人が出場。優勝賞金は2160万円、賞金総額は1億2000万円。新型コロナウイルスの感染対策を徹底し、1日当たり3000人を目安として有観客で開催される。
比嘉、2度目の地元Vへ飛躍期す
プロ10年目のシーズンを迎える比嘉真美子は新たな決意で開幕戦に挑む。初日の練習は地元沖縄を拠点に取り組んだ体力強化と打ち込みの成果を確かめるようにラウンド。オフは「沖縄のエネルギーを蓄えられ、すごくいい時間になった」と充実感を漂わせ、2度目の優勝をつかみにいく。
コロナ禍の時期が長く続き「ツアーが開催される大切さ、優勝の特別さを学ぶことができた」と振り返る。その上で10年目を迎え「プロになりたいと思ったこの試合で、また優勝したいという気持ちは日に日に強くなっている」という。
オフ期間はアマチュア時代の恩師から基本的なことを教わり、当時の取り組みを「思い出しながらやれた」と初心に返った様子。昨季はパーオン率が悪かったが、プレッシャーのある中でアプローチを重ねたことでグリーン回りの技術が「上がった」と前向きに捉える。ショット飛距離も「飛ばせる手応えはある」と自信をのぞかせた。
観客入りの開催についても「全力でプレーする。明るい気持ちになってくれたらと思う」とうれしそう。「過去の自分よりさらに飛躍した今後の10年にしたい」と多くのギャラリーの前で開幕からの猛チャージを狙う。
(謝花史哲)
新垣、上位へ気持ち「穏やかに」
節目の10回目の出場となる新垣比菜。地元での開幕戦だけに思い入れは強いが「シーズン通してモチベーションを保っていけるよう緩やかに臨もうと思う」と気持ちを落ち着かせて、まずは予選通過を目指す。
毎回気持ちを強くし過ぎて、その後の意欲の維持に苦労していたという。「今年は結果を出したい」と1年間通して戦い抜けるゴルフを思い描き、開幕戦に挑む。
「良くなかった」というスイング時の体の使い方をオフに修正し「徐々に打ちやすくなっている」と感触は良好だ。初日の練習ではグリーン回りでのショットの精度を意識した。
最高順位2位の大会だが「トップ10に入れたらいいかなと思う。最終ラウンドで優勝争いできるよう戦えたらと思う」と自然体のプレーを心掛ける。