女子ゴルフ「ダイキンオーキッドレディス」きょう開幕 沖縄県勢14人も頂点目指す


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 ゴルフの国内女子ツアーの今季開幕戦となる第35回ダイキンオーキッドレディストーナメント(3~6日・琉球GC)が3日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部(6590ヤード・パー72)で開幕する。108人が出場予定で、県勢はアマチュアを含め14人が出場する。2020年と21年が統合された昨シーズンに9勝を挙げて賞金女王に輝いた稲見萌寧は2日、最終調整を終え「オフは思うような練習ができなくて不安もある。でもやるしかない。頑張っていく」と表情を引き締めた。優勝賞金は2160万円、賞金総額は1億2千万円。1日当たり3千人を目安として有観客で開催する。

練習ラウンドで調整する稲見萌寧=琉球GC

 2日、練習ラウンド後の記者会見で上原彩子らが意気込みを述べた。上原は「地元でのプレーを今年も楽しみにしている。開幕戦に向けていい感じに仕上がっている。試合と練習は別物。初日を迎えるにあたって、やってきたものがどれだけ出せるかだ」と意気込む。

 去年は春先に体調を崩したという上原は、オフに飯島茜プロからレッスンを受けて調整した。「私は感覚派だが彼女は理論派。基本的な部分、理論の部分で上達できると思い指導を受けた。アドレスの構え、ボールとの距離感、テークバックの上げ方など、いい方へいけるように修正している」と明かした。「プロ20年という節目の年にいい結果を残せたら最高のシーズンになる」と強い気持ちで開幕戦に挑む。

 諸見里しのぶは「今年はすごくいい状態で臨める。まずはしっかり予選を通過したい。4日間戦い抜くことができるように力を出し切りたい」と闘志を燃やす。コースセッティングも担当し、「ゴルフ場のグリーンもフェアウエーもとてもきれいに仕上がっている。グリーン前のラフが伸びていて、芝も元気で根強いのでグリーンを外してしまうと、アプローチ力を発揮しないとリカバリーは難しい」と実感を込める。

 宮里美香は「お客さんが入っているのと入っていないのとでツアーの雰囲気が全然違う。お客さんがいないと寂しい。有観客なので気持ちを高めていきたい」と自らを鼓舞する。

 オフは2年ぶりにフロリダで約2週間トレーニングし上半身を強化し、スイングを見詰め直しながら調整した。宮古島で1週間、池田勇太プロと練習した。「ダイキンは中学校1年から出させてもらっている」と大会への愛着を示し、「一番結果を残したい大会。空回りすることもあるので初日は楽しみながらプレーしたい。後で結果が付いてくれればいい」と肩の力を抜きつつ上位をうかがう。

 (大城三太)