米軍関係者の事件・事故防止の会議、5年間開催されず 政府と沖縄県と米軍


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 【東京】林芳正外相は3日、米軍と国や県などが参加する米軍人・軍属による事件・事故防止のための協力ワーキングチーム(CWT)会議が、約5年間実施されていなかったと明らかにした。2000年から17年まで年に一度以上行われていたが、17年4月以降は開かれていなかった。林氏は実施されていない理由を「関係者と調整している」と述べるにとどめた。

 衆院沖縄北方対策特別委員会で、新垣邦男氏(社民)への答弁。

 新垣氏は、CWTが約5年にわたって実施されていない状況に「必要がないという認識なのか」と見解を求めた。林氏は「(米軍の)公務外の事件事故防止という目的に鑑み、その在り方も含めて在沖米軍や沖縄県などの関係者と調整している」と述べた。

 米兵の飲酒運転対策など、事件事故防止の取り組みをCWT以外で行ってきているとした上で、「今後とも米側に対して隊員の教育、綱紀粛正を求めていく」とした。
 (安里洋輔)