沖縄県勢8選手が予選通過 川満、島袋、山城6差13位 ダイキン女子ゴルフ


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 ゴルフの国内女子ツアーの今季開幕戦となる第35回ダイキンオーキッドレディーストーナメント第2日は4日、南城市の琉球GC(6590ヤード、パー72)で行われ、4位から出た通算5勝の黄アルム(韓国)が1イーグル、5バーディー、2ボギーの67を出し、通算8アンダーの136で首位に立った。前日首位の渡辺彩香は70で回り1打差の2位。68だった堀琴音が、西山ゆかり、浜田茉優とともに通算5アンダーの3位に並んだ。西村優菜は6位、原英莉花は10位、昨季賞金女王の稲見萌寧と勝みなみに並び、県勢トップのアマチュア島袋ひの、川満陽香理、山城奈々が13位につけた。県勢はほかに星川ひなの(アマチュア)が24位、荒川怜郁(同)と仲宗根澄香が33位、宮里美香と大城さつきが37位で予選を通過した。(出場108選手=アマ5、曇り時々晴れ、気温20・4度、南南東の風6・4メートル、観衆1730人)


川満、最終H 圧巻のチップイン 風と戦い、しのぎ続ける
 

13番 ティーショットを放つ川満陽香理。13位で予選を突破した=4日、南城市の琉球GC(大城直也撮影)

 ピンチをしのぎ続けた川満陽香理が県勢トップタイの通算2アンダーで予選通過を決めた。圧巻は最終の18番。バンカーからのチップインでパーセーブし、ノーボギーで1アンダーを守った。「最後は運としか」と、ほっと息をついた。

 この日は風が吹いたりやんだり、午後にかけて向きも変わり選手を苦しめた。川満も「どこから吹くのか判断がつかず、難しかった。最悪をイメージしながらプレーした」。どこに飛んでも対処できるよう慎重にクラブを振ったという。

 パーをキープする我慢のラウンドだったが、後半11番で欲しかったバーディーを手にした。

 風と戦い、耐え抜いて迎えた最終ホール。セカンドをグリーン手前のあごの深いバンカーに入れた。ピンは狙えず外に出すだけ。しかしそれもグリーン奥のバンカーに。観客が見守る中で「ギャラリーがそうさせてくれたんだと思う」と鮮やかなリカバリーを見せた。声援に応え、笑顔のホールアウトになった。

 前日に遅くまで確認したというバンカーショット。努力も裏切らなかった。最後のプレーは「追い風になった」。予選で勢いを得て決勝もアンダーで回ることを目指す。

(謝花史哲)