FC琉球、ホーム戦連敗 いわてに1-2 再三の好機生かせず


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカー明治安田J2の第3節第1日の5日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、いわてグルージャ盛岡と対戦し、1―2で逆転負けした。ホーム2連敗となった。通算成績は1分け2敗。前半4分に右からのクロスを中野克哉が押し込み、2試合連続ゴール。攻め込まれる場面も目立ったが無得点でしのいだ。後半は相手の勢いを止められず2点を奪われ、逆転を許した。次戦は12日、山口県の維新みらいふスタジアムでレノファ山口FCと対戦する。
 

(1)タピスタ
岩手 2勝1敗(6)
 2―1(0―1,2―0)
琉球 1分け2敗(1)
▽得点者 【岩】 小松(1)深川(1)【琉】 中野(2)
▽観客 1249人

 【評】琉球は中野の先制ゴール後、追加点を狙う攻撃的なサッカーを展開した。同時に相手からはサイドチェンジを多用され、攻め込まれる場面も多く、常に失点の危機にさらされた。後半の2失点はいずれも中央のミドルレンジからフリーでシュートを放たれ、守備に課題を残した。


 

FC琉球―いわてグルージャ盛岡 後半、ドリブルで攻め込む琉球の中野克哉(左)=5日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 開始早々に先制するも後半終盤に2失点と、嫌な時間帯にゴールをこじ開けられた。2戦連続ゴールの中野克哉は「後半にもチャンスがあったが決められなかった」と喜びはなかった。

 いわてはプレスが弱く、琉球はパスを回しながら前半から多彩な攻撃を展開。後半には福村貴幸からの精度の高いクロスを受け、清武功暉がゴールに迫った。一方でロングパスを多用され、サイドから再三再四、得点機をつくられた。

 浮かんできた課題は、時間帯ごとに攻め方やパス回しのリズムを変えるリスク管理。攻め続けることは体力との兼ね合いや手薄になる守備へのリスクが伴う。今後は、リードした場面で相手の体力を奪うためのボール保持に重きを置くなど、試合巧者ぶりも求められそうだ。

 岡﨑亮平主将は「連敗ははチームとしてダメージが大きい。個人としても痛恨だ。攻守の入れ替わりでシュートまで持っていかれる場面が多かった」と唇をかんだ。「運動量を含め、全体的にペースが落ちたときに攻められ、空けてはいけないスペースを狙われた」と課題を見詰め直し、立て直しを誓った。

(大城三太)


守備で緩さあった

 喜名哲裕監督(琉球)の話 ホーム戦連敗という結果の全ての責任は自分にある。守備で緩さがあり、連動性の部分でうまくいかない時間帯があった。相手が守備を固めた時のボールの動かし方も大事。下を向いている時間はない。うまく修正し次に臨みたい。
 

起用選手が良い結果

 秋田豊監督(いわて)の話 メンバー外やサブの4人を先発起用したが、しっかり結果を残してくれた。その時々で調子のいい選手を起用するが、それがチーム内の活性化につながる。