コラソン最終戦飾る 北陸電力に34-26 起用した若手が躍動 テラスホテルズは6連敗喫す


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)第24週第3日の5日、男子の琉球コラソンは那覇市の県立武道館で、北陸電力と今季最終戦を行い、34―26で快勝した。ホーム戦で勝利を飾り、通算成績は4勝15敗1分け。順位を一つ上げて9位で終えた。女子のザ・テラスホテルズは富山県のアルビス小杉総合体育センターでプレステージ・インターナショナルアランマーレと戦い、20―27で敗れ、6連敗となった。アランマーレは仲間結香(コザ高―日本女子体大出)が出場した。テラスの最終戦は10日午後6時半から名護市の21世紀の森体育館で、HC名古屋と対戦する。
 

琉球コラソン(9)
 34―26(13―12,21―14)
北陸電力(8)

 【評】琉球コラソンは前半、内田武志と衣笠友貴の両GKの好セーブもあり競り合いに。後半立ち上がりに連続得点で勢いに乗り、バックの佐藤草太や依田純真が果敢な攻めで流れを渡さず、リードを保ち続けた。


来季につながる1勝 起用した若手が躍動
 

琉球コラソン―北陸電力 前半、ディフェンスをかわしてシュートを放つコラソンの村田龍=5日、那覇市の県立武道館(ジャン松元撮影)

 今季も勝ち星が遠かったコラソンがホームでの最終戦で、来季につながる1勝を挙げた。課題だった後半の組み立ては選手起用も含めてはまり、終始コラソンペースで進んだ。

 後半の立ち上がり、北陸電力の2分間退場による数的有利の好機を逃さず、連続得点で流れをつかむ。さらに3点連取でリードを5点に広げた。ここから若手を投入し、速いテンポの攻撃で流れを渡さず。スタメンでベンチに下がっていた佐藤草太は守備の狙い目を探し出し、カットインで突破を図るなど連続でゴールをこじ開けた。自らをおとりに左サイドへ巧みなパスを供給するアシストも光った。

 ベテランのバック陣を下げ、佐藤とともにボールを動かし続けた村田龍と依田純真がうまくゲームをコントロール。佐藤は「シーズンを通して自信がついた実感はある」とうなずく。

 昨季は4勝で順位は10位で、前進はした。東江太輝主将は「若手で点が途切れなかった。いい傾向だ。ベテランに頼ることなく、もっとチーム内争いができれば、より面白くなる。いいきっかけにしたい」と、来季のさらなる成長を誓った。

(謝花史哲)


理想的な勝ち方

 黄慶泳監督の話 後半は立ち上がりからスタートメンバーとベテランが試合をつくって、中盤に突き放す時に若手が勢いをつけた。終盤にもう一回ベテランが戻って締めてくれた。理想的な勝ち方ができたと思う。