キングス連勝19、リーグ記録更新 滋賀に82-73、ピンチ耐え好機逃さず 第32戦


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第2Q、シュートを決める今村佳太=6日、滋賀県のウカルちゃんアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは6日、滋賀県のウカルちゃんアリーナで滋賀レイクスターズと今季第32戦を行い、82―73で勝利した。連勝を「19」に伸ばし、前日5日に達成したリーグ新記録を更新した。29勝3敗で西地区首位を維持した。前戦から修正してきた滋賀に、キングスも強度の高い守備や速攻で応戦し振り切った。次戦は9日、広島県の広島サンプラザホールで広島ドラゴンフライズと行う。

 前半から体を張ってプレーしてくる滋賀に対し、キングスは前戦とは一転して攻めあぐねた。我慢する時間帯も多かったが、日本代表候補に選出された今村佳太とコー・フリッピンが大事な場面での攻守に力を発揮。ピンチでも各選手が自己犠牲でファウルを取りにいった。
 前戦はドウェイン・エバンスやアレン・ダーラム、ジャック・クーリーの外国人3選手が、得点とリバウンドの2部門で2桁の数字を挙げる「ダブルダブル」で大暴れした。しかしこの日は滋賀がゾーンディフェンスなどで体を張って阻止。3ポイントもなかなか決まらず、苦戦する場面もあった。
 第3Qは食い下がる滋賀に2点差まで詰め寄られるが、クーリーのインサイドや今村の3ポイントで突き放す。滋賀のSFノヴァー・ガドソンがファウルをため込みベンチに下げられると、ダーラムが相手選手とのミスマッチで攻め込み、好機を逃さなかった。
 今戦でB1個人通算1500リバウンドを達成したクーリーは「苦しい展開だったが、もっとよくできた」と反省点を口にする。タフなゲームを糧に、連勝記録のさらなる更新にも期待がかかる。
 (金良孝矢)


▽Bリーグ1部(ウカルちゃんアリーナ、1710人)
キングス 29勝3敗
82―73(22―22,20―13,23―20,17―18)
滋  賀 10勝21敗

ディフェンス合格

 桶谷大HC(キングス)の話 攻めあぐねたが、覚悟を持って最後までやりきることが必要。幹の太いチームをつくっていきたい。やるべきことを冷静にやる。前日よりディフェンスができて合格だ。