「ウクライナに平和を」沖縄戦体験者ら市民55人が抗議集会 名護


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「プーチン政権によるウクライナ侵略を許すな」などと訴える集会参加者ら=7日、名護市役所

 【名護】名護市の名護市役所の敷地内で7日、ロシアのウクライナへの軍事侵攻に抗議する「ウクライナに平和を! 緊急集会とミチジュネー~ロシアは戦闘行為をただちに停止せよ~」が開かれた。名護市民ら55人が集まり「ロシアのウクライナ侵略を許すな」「世論の力で戦争を止めよう」などと声を上げた。

 沖縄戦体験者や親子連れまで幅広い世代が参加した。名護市川上の松川猛さん(72)は「侵略戦争がこんなに簡単に起こってしまったことに驚いた。帝国主義が復活して沖縄がまた戦争に巻き込まれてしまわないか不安だ」と述べた。

 「米軍ヘリの訓練が活発になっている気がする」と話すのは米軍北部訓練場のヘリパッドがある東村高江に住む60代女性。「沖縄がまた出撃基地になるかもしれない。米兵も戦争に行かせない、という気持ちで声を上げ続けたい」と語気を強めた。

 辺野古新基地建設の抗議活動などに参加している名護市の浦島悦子さん(74)はマイクを握り「武力は憎しみや衝突を生むだけだ。国際社会で知恵を出して停戦させ、話し合いのテーブルを設けるべきだ」と訴えた。

(松堂秀樹)