沖縄の気候風土に適した省エネのアイデアを競う「第3回省エネチャレンジカップ」(沖縄総合事務局主催)の表彰式が2月25日、那覇市の県立博物館・美術館で行われ、琉球大学大学院の玉城奏さん(23)が最優秀賞を受賞した。優秀賞には沖縄高専の活発CLUBが選ばれたほか、協賛企業12社による各賞も決定した。
玉城さんのアイデアは「沖縄県の移動手段における電気自転車および電気キックボードの提案」。朝夕の深刻な交通渋滞を緩和する策として、電気自動車(EV)より低コストで二酸化炭素の排出も少なく、小さいエネルギーで同等距離を走行できる電気自転車と電気キックボードの活用を提案した。玉城さんは「将来は電力系統の運用や設計に関する研究に携わりたい」と受賞を喜んだ。
優秀賞の活発CLUBは、廃棄されがちな保冷剤の有効活用に着目した「保冷剤・保冷バッグの貸し出しシステムで省エネ!」を提案した。
審査委員長の清水洋一琉球大教授は「どれも持続可能な沖縄の実現につながる素晴らしいアイデアだ。省エネについて自分事ととらえ、できることを実践してほしい」とエールを送った。
(当銘千絵、写真も)