【東】米軍北部訓練場に隣接する東村高江で、米軍車両による農地への乗り入れや猪垣フェンスの破損などがあったことが9日までに分かった。當山全伸村長と高江区の仲嶺久美子区長は同日午前、沖縄防衛局を訪れ、住民の生活に影響を与えないよう求め、要請書を提出した。
仲嶺区長らによると、米軍車両が集落内の村道を通行、公民館前で停車する様子が目撃されているという。要請書では「道幅も狭くカーブも多いので、大型車両とのすれ違いが困難だ。村道を通行しないよう再三要請したが、たびたび繰り返されている」と指摘している。
要請書などによると、少なくとも20年11月~21年11月に3回、高江土地改良区内の農道を通行した米軍車両によるフェンス破損などがあった。また今年2月にも仲嶺区長が私有の牧草地で米軍車両のタイヤ痕を確認した。當山村長によると、沖縄防衛局の照会に対し、米軍は米軍車両の通過によるタイヤ痕だと認め、防衛局が2月下旬に関係者に謝罪したという。
仲嶺区長は「区民の生活路である村道や農道を通らないでほしい」と訴えた。
(長嶺晃太朗、松堂秀樹)