オレンジレンジ、DA PUMP…沖縄市ゆかりのアーティスト集結 音楽の街熱く KOZA DA PARTY2022


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 トリを飾り、軽快なダンスパフォーマンスと歌で会場を盛り上げるDA PUMP=5日、沖縄市の沖縄アリーナ(ピーエムエージェンシー提供)

 「KOZA DA PARTY 2022」(沖縄市、ピーエムエージェンシー主催)が5日、沖縄市の沖縄アリーナであった。DA PUMP、ORANGE RANGE、紫、Rude―α、ディアマンテスなど沖縄市出身や縁のあるアーティストやバンドが一堂に出演。コロナ禍を吹き飛ばすような熱気を帯びたライブパフォーマンスを繰り広げ、1500人の来場者を楽しませた。沖縄アリーナの落成を記念して催された。

 ゲストにアルベルト城間を迎えて、「Ryujin Mabuya」を歌う紫のJJ(手前)

 ラテンロックバンド・ディアマンテスは、コザへの愛を歌う「KOZA MARAVILLOSA」(素晴らしきコザ)を皮切りに、結成30周年アルバムから「情熱のFesteio」「paso a paso(パソアパソ)」などを披露。沖縄市出身のラッパーRude―αは命への感謝をポエトリーリーディングで伝える「Happiness」や、沖縄戦を題材に平和の思いを込めた「うむい」をホルキーズの演奏で歌った。

 ロックバンド・紫は「Into The Sun」を披露し、会場を熱気に包んだ。「Mother Nature’s Plight」では沖縄民謡の「なんた浜」のメロディーに、浜辺に打ち付ける波のサウンドエフェクト、ジョージ紫が演奏するキーボードのアレンジが対照的。高揚感が高まった様子のボーカルJJは「ミラクルシティーコザ!」と叫んで「Doomsday」、代表曲「Double Dealing Woman」を歌ってバトンタッチした。

 地元でのライブ開催に喜びや思いを語り、「花」や「上海ハニー」などを披露するORANGE RANGE

 メンバー全員が沖縄市立山内中出身のORANGE RANGE。RYOが活動21周年目の感謝の思いや地元愛を語り観客は総立ちとなって見守った。「以心電信」「Ryukyu Wind」、コザが舞台の映画「ミラクルシティコザ」の主題歌「エバーグリーン」などを次々と披露。「上海ハニー」は観客と一緒にカチャーシーを踊って会場は一体感に包まれた。

 最後はDA PUMP。沖縄市出身のISSAら6人のアグレッシブな踊りと歌、バラードなどを展開し、観客を励ますパフォーマンスを繰り広げた。ISSAは「やっぱり(コザは)一番自分がリラックスできる場所だ。長いことやっていると、良いことがあるんだなと痛感した」と感慨深げ。10月2日に沖縄コンベンションセンター展示棟で沖縄の本土復帰50周年記念イベント「沖縄アクターズスクール大復活祭」の開催を発表した。

 ヒットナンバー「if…」では観客の歓声が沸いた。ラスト2曲は、かわいらしい振り付けが印象的な「P.A.R.T.Y~ユニバース・フェスティバル~」と、2020年JASRAC賞外国作品賞を受けたヒット曲「U.S.A LONGver.」を歌い締めくくった。オープニングアクトは玉城穂乃華、sideways band。
 (田中芳)