「沖縄のレベルの高さを見せる」 水球U18日本代表候補に仲本幸之進(那覇商業高)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
日本代表入りを目指して練習に励む仲本幸之進=7日、那覇市の那覇商業高校(喜瀬守昭撮影)

 那覇商水球部主将の仲本幸之進が10日までに、18歳以下(U18)の日本代表候補に選出された。8月にオーストラリアで開催される世界選手権大会に向けて、強化合宿(21~24日)に参加する。仲本は「沖縄で今までやってきたことを出して、沖縄のレベルの高さを見せつけたい」と代表入りに向けて決意を示した。

 2人の兄の影響で小学1年から競技を始めた。沖縄フリッパーズでプレーし、神森中の時には、日本代表選手の育成が目的の「育成年代男女ユース研修合宿」参加選手に選出された。高校入学後は肩の脱臼で欠場することも多かった。けがを治して本格的に練習を開始したのは今年1月から。高校では出場機会が少なかっただけに「正直諦めていた部分はあった」と候補に呼ばれた驚きは大きく「うれしい」と素直に喜んだ。

 海外のトップ選手のパワフルなプレーに憧れ、1対1に強いスタイルを追求してきた。パスを受けてから相手を抜くまでの足や腕の動かし方を磨き、突破からシュートまで持ち込む力は「全国でも勝負できると思っている」と自負する。

 けがで実戦不足は否めないが、リハビリ期間中に足腰を強化したことで、水上に体を持ち上げシュート態勢を有利にする力の向上につながった。「プレーの幅が広がった」と代表選考への準備はできている様子だ。

 身長169センチ、体重78キロ。全国優勝を目指すチームに勢いをつけるためにも合宿での競争を勝ち抜いてみせる。
 (謝花史哲)