教育や貧困、多様性…若者の視点に学ぼう OSP年次フォーラム、幅広い年代が議論


社会
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登壇者のプレゼンテーションに耳を傾けるフォーラム参加者ら=12日午後、那覇市泉崎の琉球新報ホール(又吉康秀撮影)

 幅広い年代が集ったOKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)の年次フォーラム。高校生の発表に始まり、教育、貧困問題、多様性とそれぞれ関連し合うテーマについて議論を深め、具体的に何ができるかを会場と共有した。社会人を含めた幅広い取り組みの発表もあり、うむさんラボの比屋根隆社長は「若者と大人、企業と学校が連携し、若者の知恵や視点、行動力に学びながら、さらにプロジェクトを生み出し、一緒に沖縄を良くしていこう」と締めた。

 貧困問題のトークセッションでは、沖縄ヤマト運輸の赤嶺真一社長が「所得が全国の7割という『沖縄水準』は我慢ならない。社員の貧困は経営者の責任。まずは自社から生産性を上げ正規化を進めて給与を上げよう」と道を示した。赤嶺社長は、雇用の質改善に取り組む企業を認証しようと県が進める制度の「第一号になりたい」と話した。

 多様な人々が共に働く社会を目指す多様性のセッションでは、異なる星から来たような違和感を感じながら地球上で働く「凸凹星人」3人が、日々の困りごとや違和感を、笑いを交え説明した。キングコング代表社員の仲地宗幸さんは「地球上の誰もが母なる星を持つ○○星人。理解しようとすることが多様な社会につながる」と話した。

(黒田華)