キングス進撃連勝20 大勝で30勝目 大台乗る 広島に101―88 第33戦


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琉球―広島 第1Q、果敢に攻めるコー・フリッピン=9日、広島サンプラザホール(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは9日、広島サンプラザホールで広島ドラゴンフライズ(西地区)と今季第33戦を行い、101―88で勝利した。リーグ連勝記録を20に伸ばした。30勝3敗で西地区首位をキープした。前半は互角の展開で49―51で折り返した。第3Q(クオーター)で逆転に成功し、徐々に差を広げ、逃げ切った。運動量のある厳しい守備を続け、攻めでリズムをつかんだ。広島は、沖縄生まれ、米国育ちのアイザイア・マーフィー、元キングスの船生誠也が出場した。次節は11日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジックと対戦する。

第3Qで流れ、3点弾で猛攻

 流れをつかんだのは第3Q(クオーター)だった。激しい守備で広島のシュート精度をそぎ、攻めではチーム全体で3点弾を次々に決めた。この10分間で一気15点差を付けた。

 序盤、コー・フリッピンが得意のスチールでボールを奪うと、ダンクを決めて勢いに乗った。「第3Qで冷静さを維持することが大事だった。我慢し続ければ守備から勢いが出ると思っていた」と会心の一撃で流れを引き寄せた。

 フリッピンに今村佳太、ドウェイン・エバンスらが要所で3点弾をリングに沈めた。特に岸本隆一は本領を発揮し、遠めから2本を決めた。

 第1Qは0―9と一方的に点差を付けられたが、常勝軍団に焦りはなかった。並里成やジャック・クーリーのエンジンが徐々にかかりはじめ、逆に10―9と押し返した。その後は広島の3点弾に苦しめられながらも点を奪い合う、つばぜり合いが続いた。

 キングスはアレン・ダーラムら7選手が2桁得点を記録するなど、各選手が平均的に点を奪って、相手に的を絞らせなかった。

 フリッピンは「アウェー戦が続き、ファンのみなさんを恋しく思っているが、連勝を伸ばしホームで会えることを楽しみにしている」と快進撃を誓った。
 (大城三太)


▽Bリーグ1部(広島サンプラザホール、1705人)

キングス 30勝3敗
101―88(23―25,26―26,34―19,18―18)
広 島 21勝18敗

成長感じている

 桶谷大HC(キングス)の話 前半相手の3点弾が入っていた。後半守りでは簡単に打たさないように、攻めではドリブルでしっかりアタックしようと話をした。勝つための共通認識を持つことができており、成長していると感じている。