PFAS除去に活性炭 金武町、補正予算案3500万円


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【金武】沖縄県金武町の水道水から国の暫定指針値を上回る有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出された問題で、町が活性炭による水道水のPFAS除去を計画していることが14日、分かった。金武浄水場への活性炭の敷設費約3500万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を、18日にも町議会に提案する。

 町議会3月定例会で、仲間一町長が崎浜秀幸町議の一般質問に答えた。活性炭による除去法は北谷浄水場などで導入されている。町は水需要が高まる夏場までには敷設したい考えだ。

 計画では、2月に水道水から指針値を上回る値が検出された金武浄水場のろ過池に粒状活性炭を敷き詰め、PFASを吸着させて除去する。

 町によると、2023年度に送水管整備が完了し、水道水の全量が県企業局水に切り替わるまでの間、PFASの値を低減させる臨時措置として活性炭を導入する。防衛省の交付金の活用を見込む。仲間町長は「1日も早く導入したい」と述べた。

 町民の血液検査については「県内に測定技術がなく、町独自では困難。国に要請していく」と従来の考えを繰り返した。 (岩切美穂)