喜瀬武原小が来年度休校 保護者ら「児童多い学校に通わせたい」 沖縄・恩納


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 【恩納】恩納村立喜瀬武原小学校が、2022年度の1年間休校することが15日、分かった。村教育委員会によると、保護者らが「児童数の多い安富祖小に子どもを通わせたい」と希望した。4月以降、新入生2人を含む児童11人は安富祖小学校に通学する。

 喜瀬武原小の3月1日現在の児童数は13人。1、2年の複式学級と4、6年の複式学級で学んでおり、6年生4人が今月卒業する。今後、児童数が増える見込みはないという。

 村教育委員会によると、児童数減少を受けて3年前から保護者に喜瀬武原小に通い続けるかどうかの意思確認をしてきた。今年1月中旬、PTA会長と区長の連名で「(保護者と区の総意として)22年度は安富祖小に通わせるのが最善だ」との文書を村に提出した。6年生がいなくなることで児童の負担が増えることや、保護者も減りPTA活動に影響が出ることなどを理由に挙げたという。

 宇江城悟PTA会長は「人数が減りすぎて児童の負担が増えることを懸念した。新しい環境で、学習面の競争力やコミュニケーション力を身に付けてほしい」と語った。

 児童83人の安富祖小は22年度、喜瀬武原小の児童らが加わることで98人になる。
 (岩切美穂)