有望牛と実力派激突 20日、平成若猪会大闘牛 石川ドーム


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【うるま】第7回平成若猪会大闘牛大会(主催・南部、胡屋、具志川、石川闘牛組合、共催・琉球新報社)が20日午後1時から、うるま市の石川多目的ドームで開かれる。シーの一番は沖縄移籍後に快進撃を見せる柿乃花ホワイトフェイスと強烈な掛け技を繰り出す実力牛の全勝工業カキヤーが激突する。正月大会を沸かせた剛修彦星と常勝会テスリ華梨の封切り戦のほか、人気沸騰中の新力BaByも登場するなど、注目牛のオンパレードに目が離せない。入場料は男性3千円、女性2千円、中・高校生千円、小学生以下は無料。

 横開きの長い角を持つ柿乃花ホワイトフェイスは、軽快なフットワークで掛け技からの腹取り攻撃を得意とするパンダ牛。一発で押し込む力があるため、短期戦で勝負を決めることが多いが、過去には30分を超える試合も経験している。

 徳之島で3勝1敗の戦績を収め、19年3月の弥生闘牛ダービーで沖縄デビュー。巨漢の山栄白蓮戦に10分12秒で勝利し、以来、伊集花形、ゆうた大力、きむたか零、前清トガイ琉斗を撃破。5連勝無敗。全島中量級の挑戦牛としても呼び声が高い有望牛でもある。

 対する全勝工業カキヤーは、名前の通り、左右の角を使っての強烈な掛け技で相手の動きを止め一気に腹取り攻撃を繰り出す実力牛だ。シーの二番に登場する新力BaByと約20分にも及ぶ激戦を繰り広げた1月の新春南部闘牛大会以来の復帰戦となる。

 同大会では敗れはしたものの、再三の腹取り攻撃を受けても立ち向かう姿勢は、闘牛ファンを大興奮させた。昨年11月のアカジン戦では、同様に再三の腹取り攻撃に苦しみながらも持久戦に持ち込み、17分を超える激闘の末に大逆転を演じている。南星武虎、南魁龍、アカジンに白星。黒獣王、新力BaByに黒星。3勝2敗。

 柿乃花ホワイトフェイスの腹取り速攻に対し、粘りが身上の全勝工業カキヤーが持久戦に持ち込めるかどうかが勝敗の分かれ目になりそうだ。

 封切り戦では、新春華牛闘牛大会でゆかり賞を獲得した、掛け技、割り技を駆使し変幻自在のスピード花形牛の剛修彦星と、同大会で20分以上の激闘を展開した注目牛の常勝会テスリ華梨が対戦する。
 (新垣若菜)