キングス競り勝つ ダーラムが要所で起点 ゴール下でも反撃阻む  第36戦


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キングス―三河 第4Q、豪快なダンクシュートを決めるアレン・ダーラム=16日、沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは16日、沖縄アリーナで同4位のシーホース三河と今季第36戦を行い、76―68で競り勝った。2連勝で通算成績は32勝4敗で首位のまま。三河の激しい守りに苦しみながらも要所で3点弾を沈め前半をリードして折り返した。第4クオーターに逆転されたが、すぐに立て直し連続得点で引き離して接戦を制した。次節は19日、沖縄アリーナで大阪エヴェッサと戦う。

 第4Q(クオーター)に追いつかれ一進一退の展開に持ち込まれたキングスだったが、アレン・ダーラムが勝負どころで起点となり、流れを渡さず、激しい接戦を勝ちきった。

 第4Qの立ち上がり、6点リードを一気にひっくり返された。粘る三河の勢いを消し去るように、ゴール下でパスを受けたダーラムが反転して相手をかわし豪快なダンクをねじ込んだ。互いに点を取り合い、再びダーラムがゴール下で守備を引きつけ起点に。外で構える並里成にパスを送り、シュートをアシストした。

 ここから得点を重ね再びリードを広げる。ダーラムは終盤にもインサイドでジャック・クーリーとともに当たりの強さと高さを生かして得点につなげ、守備でもこの日三河の最多得点のアンソニー・ローレンスⅡを体を張ったブロックでゴール下に入れさせず、反撃を許さなかった。

 この日は終始、三河の守備に苦しんだが、要所でのダーラムのプレーがチームの流れをつなぎ止めた。今村佳太は「チームに厚みを与えてくれている」と今季加入のダーラムの活躍をチーム好調の要因に上げた。この日14得点のダーラムは「大事な局面で頼られる存在になりたい」と自身の役割を追求し勝利に貢献する決意だ。
 (謝花史哲)


キングス 32勝4敗
76―68 (24―22,19―14,15―16,18―16)
三  河 19勝17敗

 【評】キングスは出だしから三河の積極的な守備に攻めあぐねた。要所での3点弾で引き離すも食い下がられ第4クオーターに逆転を許したが、アレン・ダーラムを起点に巻き返した。連続得点で流れを引き戻し粘り強く三河の反撃を防いでリードを守り切った。

手応えも反省必要

 桶谷大HC(キングス)の話 久しぶりのホームゲームで多くのファン来てもらって感謝したい。ゲームは全体的にターンオーバーが多くて締まりがない試合になってしまった。手応えはある中でも反省はしないといけないと思う。

内容は良かった

 鈴木貴美一HC(三河)の話 プラン通りのディフェンス、リバウンドが成功したが、シュートが決まらず残念。トップを走っているチームに一本のシュートが大事になってくるということだろう。ただ内容的には良かった。