漢方で女性を元気に 薬剤師山本さん、中医学の考えを紹介 新報女性サロン


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講話する山本里佳さん=16日、那覇市泉崎の琉球新報ホール(大城直也撮影)

 第96期「新報女性サロン」第3回講座が16日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。「漢方で女性を元気に美しく」をテーマに、琉華(りゅうか)代表取締役で薬剤師の山本里佳さんが、漢方の知恵を生活に取り入れ、食事や生活習慣を見直す方法を解説した。

 中医学における健康・長寿の合言葉として、血の巡りをよくする「活血(かっけつ)」と、衰えを緩やかにする「補腎(ほじん)」の二つの考えを紹介。血の巡りが悪い状態は不調につながるため、トマトや赤身の肉など血流をよくする食材を積極的に取り入れる重要性を語った。

 「本格的に体調を悪くする前の対策がとても大切だ」と話し、舌や顔色、自覚症状を確認するなど、自分自身や家族でできる体調チェック方法を紹介した。

 中国の中医師が在籍する専門塾で学び、現在は豊見城市で漢方薬店琉華を経営する山本さん。「漢方相談は人生相談につながることが多い。お客さまの健康や幸せを願い、たくさんの笑顔に出会えるこの仕事を全うしたい」と語った。
 (吉田早希)