県は17日、沖縄本島北部のテーマパーク建設事業に携わるコンサルティング会社の刀(大阪府、森岡毅CEO)と、沖縄のブランド強化に関する連携協定を結んだ。世界から選ばれる持続可能な観光地作りを目標に、同社の経営ノウハウを県の施策に生かす。
2022年度に、県庁内で関連部局の職員を集めたプロジェクトチームを立ち上げる。夏ごろに消費者調査を実施し、ブランド作りの戦略の方向性を固める。観光や物産など幅広い分野で消費額を向上させ、県全体の稼ぐ力を高める狙い。
県庁であった締結式で、森岡CEOは「観光資源や農林水産物など、沖縄の持つ宝を豊かさに変える余地がある。マーケティングノウハウを生かしたい」と話した。
玉城デニー知事は「世界から選ばれる強い沖縄ブランドを構築するために、何を消費者に届けるか方向性を見いだす必要がある」と話した。同社は1年前から県庁職員と、ブランド戦略に関するセミナーを3回実施してきた。今後も継続して、県庁職員にマーケティングの考え方を共有していくという。 (中村優希)