地域性を生かした人材育成 「英語教育を考えるフォーラム」に寄せて 大城浩・沖英会代表理事


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大城 浩(沖英会代表理事)

 琉球新報社は、沖縄の英語教育を考える会(沖英会)と共催で「第13回英語教育を考えるフォーラム」を26日にオンラインで開催する。2年ぶりの開催となるフォーラムの意義を、沖英会の大城浩代表理事が寄稿した。

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 沖縄県が2011年に宣言した「英語立県沖縄」構想では、将来目指すべき方向性を見据え、アジアのフロントランナーとして必要な人材育成システムを構築しながら、グローバルな教育先進地域づくりを推進することを目指している。新年度からスタートする新しい振興計画でも引き続き取り組んでいただきたい。

 今回は新型コロナ感染状況を鑑み、基調講演のみとなる。基調講演(1)は、安河内哲也氏(東進ビジネススクール講師)が「教師でなく生徒の頭と口が動く活動型英語授業」をテーマに、明確な目的を持った英語学習の効率性をICT等の活用実践例を通して紹介する。基調講演(2)は、ダグラス・ドライスタット氏(沖縄国際大学准教授)による「COVID―19パンデミックから学んだ英語教育と教訓」をテーマに、パンデミック後のニューノーマル時代の教育方法を前進させるための方策を紹介する。

 わが国は経済、社会、教育等のあらゆる場面で大変革期を迎えているような気がする。しかし、どんなに時代が変わろうと教育には本来の理念である「人間を育てる崇高な営み」があることを忘れてはならない。英語立県沖縄応援事業である本フォーラムのテーマ「沖縄の地域性・優位性を活かした英語教育=人間教育」が展開され、本県の英語教育の改善・充実の一助になることを期待したい。

 問い合わせや申し込みはhttps://www.okieikai.com/、または(電話)090(2568)1562(末木)、(電話)090(5722)5723(又吉)まで。