那覇空港の発展へどう稼ぐ? 第2滑走路開始から2年で幕氏らが講演


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大那覇空港セミナーで講演する北九州市立大学大学院マネジメント研究科特任教授の幕亮二氏=18日、那覇市西のロワジールホテル那覇

 那覇空港第2滑走路の利用開始から2年を記念し、那覇空港拡張整備促進連盟と県経済団体会議は18日、「大那覇空港セミナー」を那覇市のロワジールホテル那覇で開いた。北九州市立大学大学院マネジメント研究科特任教授の幕亮二氏、元成田国際空港執行役員の村山憲治氏が講演した。

 幕氏は、父が経営していた三井グリーンランド(現グリーンランド)の事例を紹介。年間を通して来場者数を平準化するため閑散期の集客を図ったが限界があり、「ピーク時にいかに稼ぐかが大事だ」と指摘した。休暇時期に最大限の集客を図るためには、受け入れ能力をピーク時に合わせる必要があるとした。

 村山氏は、シカゴ・オヘア国際空港を事例に挙げ、利用客の半数がMICE関連客と紹介。空港周辺にMICE需要を取り込む施設が整っているとして「空港と那覇市が一体にならないと、本当の那覇空港の発展につながらない。街とシームレスな空港を目指すべきだ」と話した。

(中村優希)