沖縄・慰霊の日の「平和宣言」、県民から意見公募 4月8日まで


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平和祈念公園内の平和の火=糸満市摩文仁

 6月23日の慰霊の日に開催する沖縄全戦没者追悼式で知事が読み上げる平和宣言について、県民の平和を希求する思いを幅広く取り入れるため、沖縄県は18日から意見の公募を開始した。期間は4月8日まで。

 平和宣言の制作にあたっては、1990年から3年間は検討委員会が設置された。その後は県知事の政治姿勢を盛り込む流れで、県職員が起案して内容を知事が最終判断してきた。今年は復帰50年を迎える節目で、県は県民の思いを込めた宣言文を県内外に発信するという。「恒久平和に対する考え」と「次の世代に残したいもの」の設問で意見を募集する。

 玉城デニー知事は18日の定例記者会見で「平和関係団体からも意見を聞き、県民とともに作る未来への宣言文にしたい」と述べた。

 県民から寄せられた意見は、知事の政治姿勢なども考慮して宣言文に織り込めるよう、関連部局や有識者と調整するという。問い合わせは県女性力・平和推進課(電話)098(866)2500。 (嘉陽拓也)