【沖縄】4月24日投開票の沖縄市長選で、市政野党統一候補で出馬を予定する森山政和氏(73)=立民、共産、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=が19日、政策を発表した。森山氏は「人への投資を最大限にする」と述べ、市民所得向上に向けた人材育成に力を入れると強調した。小中学校給食費の完全無償化、18歳までの医療費無償化などの子育て支援策を発表した。
森山氏は国道329号と330号が交わるコザ十字路に交通ターミナル機能を整備してにぎわいにつなげ、市役所機能の一部移転を図ると説明。「市北部、中部、東部の市民サービス向上を目指す」とした。
昨年3月に落成した沖縄アリーナについて「にぎわいを市内に還元する」とし、宿泊施設の誘致推進や、市民による「1万人演奏会」などの開催を掲げた。
市内の産業構造で割合が小さい農林水産業への就業支援、空き家のオフィス利用やワーケーションへの活用、企業誘致などを掲げ、こうした支援を総括する「ビジネスサポート課」を市役所に新設するとした。
基地問題ではPFOS汚染などの環境問題や騒音問題の解決に全力で臨むとし、オール沖縄勢力の一員として名護市辺野古の新基地建設に反対するとした。
新型コロナ対策では「総合相談窓口」を設置し、経済支援と医療支援を「ワンストップでスピード感を持って行う」とした。
(島袋良太)