沖縄市漁協に「1年保留」男性の加入求める判決 30万円慰謝料も 那覇地裁沖縄支部


社会
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那覇地裁沖縄支部(資料写真)

 【沖縄】那覇地裁沖縄支部は14日までに、加入を希望する男性の申請に対し、1年間保留するとした沖縄市漁業協同組合の対応について、加入を認めるよう求める判決を出した。市漁協は定款に基づき判断を保留したとしたが、判決は「水産業協同組合法が定款等によって、住所や漁業日数以外の資格要件を設けることを許容しているとは言い難い」とし、加入の許可を求めた。市漁協から男性への30万円の慰謝料支払いも求めた。漁協側は控訴する方針。

 判決文などによると、市漁協は男性が船ではなく陸からのみ釣りをしていることや、水揚げ量が少ないことなどから「漁業を営む意思が認められない」として、1年の実績を踏まえて判断するとした。

(島袋良太)