パイン農家を支援したい コロナ直撃でクラウドファンディング


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クラウドファンディングで支援を呼び掛ける名護パイン園の仲井間沙也佳さん=14日、名護市のナゴパイナップルパーク

 【名護】名護市為又のテーマパーク「ナゴパイナップルパーク」などを運営する名護パイン園(安里清高社長)が、パイナップル農家などを支援するためクラウドファンディング(CF)への協力を呼び掛けている。新型コロナウイルスの影響による入場者数の激減で売り上げが落ち込む中、契約している農家への支払いを継続することが目的。

 目標金額は200万円。支援額に応じてパイナップルパークの入園チケットや沖縄産パイナップルで製造したスパークリングワインのほか、名護市中山の古民家レストラン「百年古家大家(うふやー)」でアグーのしゃぶしゃぶを食べながら名護パイナップルワイナリーのワインを飲める2万円分のコースなどを用意している。

 ナゴパイナップルパークはコロナ前と比較し、入場者数が8割ほど減少。観光客数の大幅な落ち込みで、パイナップルを原料にした土産品の売り上げも激減した。

 新型コロナ感染拡大に伴う臨時休園中も、農家から買い取ったパイナップルの冷凍保存やパークの維持管理の費用で、出費がかさんだ。

 名護パイン園グループ企画部の仲井間沙也佳さんは「高齢化や後継者不足に直面する中、パイナップルを一生懸命生産している農家の存在を知ってほしい。こうした農家に支えられ、沖縄産にこだわった酒造りや土産物を生産している弊社の取り組みもこの機会に広く知っていただけたら」と話した。寄付は、クラウドファンディングのサイト「キャンプファイア(https://camp-fire.jp/projects/view/532777)」で5月13日まで募集している。

 (松堂秀樹)