【東】東村議会(港川實登議長)は、22日の臨時会で、當山全伸村長が提出した副村長の登用に関する人事案を賛成3、反対4の反対多数で否決した。同村議会で人事案が否決されるのは3度目で、當山村長が就任した直後の19年7月から2年半以上、副村長が不在の状況が続いている。
22日に提出されたのは副村長に元JAおきなわ職員の大嶺優氏(61)=村宮城=を起用する人事案だった。反対が多数となったが、質疑や討論はなかった。議会の同意を得られなかったことに対し、當山村長は本紙の取材に「残念な結果だ。村政運営や公約の実現のためには副村長が必要だ。反対する理由を聞きたかった」と述べた。
副村長人事を巡っては、20年に県総務部参事監(当時)の稲福具実氏を起用する案が議会に2度提出されたが、否決された。村議からは、當山村長と同じ有銘区出身であることを問題視する声などが上がっていた。
(長嶺晃太朗)