合計2.3トン激突!最重量・貴花大獣王vs荒牛・金星 「闘牛クライマックス」27日、石川ドーム


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貴花大獣王

 【うるま】5週連続で開催されている闘牛大会のラストを飾る「闘牛クライマックスin石川ドーム」(主催・宜野湾闘牛組合、共催・琉球新報社)が27日、うるま市の石川多目的ドームで開かれる。結びの一番では沖縄闘牛界で最重量の貴花大獣王と3連勝で波に乗る金星が激突する。1トンを軽く超える両牛が繰り出す迫力ある攻防が見どころだ。

 貴花大獣王は、湾曲した角と恵まれた体格を余すことなく使い、掛けからの押し込みや割り技からの腹取り速攻を得意とする。2021年11月には全島大会重量級にも挑戦しており、その実力は折り紙付き。

 特に印象深いのは、闘牛審査会で優等牛に選ばれた全勝工業勝進龍との一戦だ。序盤から突き上げや腹取り攻撃を受け劣勢に思われたが、最後は強烈な割り技の前に勝進龍が後退。将来のチャンピオン候補を相手に強さを見せつけた。

金星

 これまでに、将龍成、マンモス一華剛、神風ガン太、全勝工業勝進龍、白鷹山、魁闘キングに勝利、上地大宝と沖縄全島一の闘勢琥珀に敗北。戦歴は6勝2敗。

 対する金星は、左右ふぞろいの「ヒーゲー」と呼ばれる長い角を駆使し、掛け技からの腹取り攻撃を得意とする1100キロの猛牛だ。持ち味の気性の荒さも手伝い、3連勝と勢いがある。

 21年3月の本部町学童軟式野球チャリティー闘牛大会では、親子対決となったハーフ金パンダと27分にも及ぶ長期戦を展開。父であるハーフ金パンダの押し込みに苦戦したものの、粘り勝ちを収めた。同大会では殊勲賞を受賞している。

 山里パンダ、ハーフ金パンダ、美剣龍に勝利で戦歴は4勝1敗。

 シーの二番では、上向きの角を武器に強烈な割り技からの腹取り攻撃を繰り出す荒技牛のそれいけ光神龍が登場。対するは、2月の大会で苦杯をなめ、復帰戦に臨む技巧派のおおやまアコーだ。こちらも1トン級の大型同士の対戦で注目を集める。

 封切り戦では、2連勝無敗のおおやまゴバヌー☆山戸と750キロの軽さでスピード攻撃を得意とする徳☆王が対戦する。そのほか、天心ヒラーと魁闘勇士紅隼がデビュー戦で、嵐丸と竜輝刃闘砕が沖縄デビュー戦。
 (新垣若菜)