県関係議員が印象 「冷静」「国民守る覚悟」…


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ウクライナ国旗

 【東京】ロシアによる侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領が23日午後に国会内で行ったオンライン演説に、衆参両院の県関係議員も聞き入った。

 赤嶺政賢衆院議員(共産)は、「ロシアの侵略が、どれほどウクライナの国土と国民を壊しているかが生々しく伝わった」とし、「冷静な語り口の中に、国連安保理で拒否権を持つ国(ロシア)が戦争をする不条理への怒りがにじんでいた」と印象を語った。

 国場幸之助衆院議員(自民)は「命をかけてウクライナ国民を守り抜く覚悟をひしひしと感じた」とし、ゼレンスキー氏が「国連改革」を訴えた点に「取り組むべき課題だ。第2次大戦後に築かれた国際秩序が崩壊しつつある中で、国際的な調和を作る日本の役割を再認識した」と述べた。

 宮崎政久衆院議員(同)は、「祖国を取り戻したいという気持ちが伝わってきた」とし、ゼレンスキー氏が「復興」という言葉を強調した点に「地上戦を経験した、沖縄の先人の思いが重なった」と振り返った。

 高良鉄美参院議員(沖縄の風)は、ウクライナ危機を契機に「核共有」や台湾有事の議論が活発化している点に触れ、「軍備増強を促すような(国内での)言説に危機感を覚えていた。国内の反応よりもゼレンスキー大統領の方が冷静な印象だ。日本は戦争を泥沼化させるような介入をするべきでなく、日本国憲法の尊さが改めて浮き彫りになった」と強調する。 (安里洋輔)