黒島結菜さんの対応に朝ドラスタッフ感激…「ちむどんどん」脚本の羽原さんが明かした制作秘話


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「ちむどんどん」を通し、「沖縄をもっと知ってもらいたい」と語る羽原大介さん=22日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 職業人の社会奉仕団体「那覇ロータリークラブ」(比嘉孝明会長、70会員)の例会が22日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で開かれ、4月11日に放送が始まるNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」の脚本を手掛ける羽原大介さんが講演し、「ドラマを通し、(コロナ禍で)閉塞した今の日本に少しでも元気になってもらい、沖縄のことをたくさん知ってもらいたい」と語った。

 脚本家の仕事をテーマに講演した羽原さんは、ドラマの序盤で登場する子役たちが、うちなー噺家で俳優の藤木勇人さんからうちなーぐちの指導を受け、素晴らしい仕上がりになっていることなど、制作の舞台裏を語った。初めての読み合わせの際、子役のメンバーの見事なうちなーぐちに指導する藤木さんが号泣したエピソードも明かした。

 ヒロインの黒島結菜さんのドラマに寄せる思いについて、羽原さんは「番組づくりに携わる100人余のスタッフの名前を覚えたいと、黒島さんは全員の名札を手書きで作り、初顔合わせの日に配った。みなを感激させた」と語った。

 例会には親睦旅行で沖縄を訪れていた東京恵比寿ロータリークラブの14会員も出席し、企業の経営者ら50人余が羽原さんのユーモアあふれる講話に聞き入った。

 「ちむどんどん」は沖縄で生まれ、日本復帰の年に料理人を目指して上京するヒロインがきょうだいらの支えで成長し、沖縄料理店を開く目標に向かって奮闘する姿を描く。
 (松元剛)