AIカメラでスポーツ配信 ISCO×名護市×NTT西日本


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
AIスポーツカメラを活用した地域活性化モデル事業に取り組む(左から)沖縄ITイノベーション戦略センターの長濱為一常務理事、渡具知武豊名護市長、NTT西日本沖縄支店ビジネス営業部の西川陽介部長=25日、名護市の21世紀の森体育館

 【名護】沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO、稲垣純一理事長)、名護市(渡具知武豊市長)、NTT西日本沖縄支店(古江健太郎支店長)の3者は、人工知能(AI)を用いてスポーツ映像の撮影・編集・配信を自動で行えるAIカメラを名護市の21世紀の森体育館に常設し、スポーツ映像配信による地域活性化のモデル事業を実施する。AIカメラシステムの導入は県内で初めて。

県内初、地域振興に一役

 期間は1年間。日本ハンドボールリーグ(JHL)に参戦し、21世紀の森体育館をホーム会場にしているザ・テラスホテルズ「ラ・ティーダ」の試合などを常設型のAIカメラ「STADIUM TUBE Pro」で撮影する。会場の映像や音声はインターネット回線でクラウドに集積した後、試合展開を追う臨場感あふれる映像に編集され、約1分後に自動的に配信ページにアップロードされる。

名護スポーツLiveサイトのQRコード

 27日に21世紀の森体育館で予定されている「第6回沖縄ファミリーマート杯争奪小学生ハンドボール大会」の男女決勝戦を、第1弾としてライブ配信する予定。

 21世紀の森体育館以外に、21世紀の森屋内練習場やサッカー・ラグビー場でも可搬型のAIカメラ「STADIUM TUBE Lite」2台を活用できる。地域スポーツの映像配信を行うことで、地域振興につなげる取り組み。

 ISCOの長濱為一常務理事は「名護市が先進事例として県内の地域活性化事業のモデルになることを期待している」と話し、NTT西日本沖縄支店の西川陽介ビジネス営業部長は「沖縄は復帰50周年。ICT(情報通信技術)を活用して沖縄社会の発展に貢献していきたい」と語った。

 渡具知武豊市長は「市はスポーツコンベンションを強化しており、さまざまな事業で連携効果を生み出せると確信している」と期待を示した。

 ライブ映像などは「名護スポーツLiveサイト」で視聴できる。

 (松堂秀樹)