県勢の玉城、狩俣、大城は2位 沖縄オープン選手権 優勝は岡村(福岡)


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 沖縄の復帰50周年を記念するゴルフの沖縄オープン選手権が25日、名護市のかねひで喜瀬CC(6819ヤード、パー72)で行われ、4アンダー、1ボギーの69で回った岡村了(福岡)が頂点に立った。県勢は玉城海伍(クリード沖縄)、狩俣昇平(フリー)、大城康孝(くまもと中央CC)が2アンダーで2位となった。3オーバーの新城ディラン唯人(宜野座高―東北福祉大)は18位でベストアマチュアに輝いた。大会は男女のプロアマ、ジュニア計115人が参加。県出身者は61人が出場した。賞金総額300万円。優勝は100万円。

▽最終順位 (1)岡村了(福岡)69(34、35)(2)玉城海伍(クリード沖縄)70(34、36)、狩俣昇平(フリー)70(34、36)、大城康孝(くまもと中央CC)70(34、36)(5)砂川公佑(兵庫)71(38、33)(6)齋藤耕太(エナジック)72(38、34)、横川康祐(茨城)72(36、36)、塚田好宣(千葉)72(38、34)(9)出石幸喜(大阪)73(37、36)、比嘉拓也(TOSHIN)73(36、37)


玉城、4ボギーが響く
 

10番 ティーショットを放つ玉城海伍=25日、名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(喜瀬守昭撮影)

 最終ホールで六つ目のバーディーを沈めてスコアを伸ばした玉城海伍だったが、4ボギーが響いてトップに1打及ばなかった。地元開催の今大会は強い決意で臨んでいた。「県内プロとして優勝を目指していたのに残念」と悔しさをにじませた。

 祖母などから戦争について聞かされると「平和であること、ゴルフができていることに感謝しかない」と感じていた。だからこそ復帰50年の節目に沖縄でプレーできたことは感慨深く、喜びも大きいという。

 このオフには120ヤード以内の練習を重ね、今大会でもその成果が出せた。今季はツアー予選会での戦いになる。「しっかり経験を積んでいきたい」と成長を誓った。


我慢の連続 耐えた狩俣
 

18番 パーパットを沈める狩俣昇平(喜瀬守昭撮影)

 後半、1バーディー1ボギーの我慢のゴルフで耐えた狩俣昇平が、通算2アンダーにまとめ2位タイの成績を収めた。

 学生以来の地元沖縄でのラウンドに「懐かしさもあり、新鮮さもあった。復帰50年の節目にスポーツで貢献できて、うれしかった」と笑みをこぼした。

 朝から沖縄らしい強風が吹き付ける厳しい天候だった。「我慢比べだな」と慎重なプレーが続く。特に後半は風の読み違いやクラブの番手ミスなどに苦しんだが、16~17番を何とかパーでしのいだ。最終18番は惜しくもバーディーチャンスを逃したが「しっかり打てたからいいかな」と悔いなくやりきった様子。29歳のプロ11年目。今季は下部ツアーから上を目指す。


最終Hチップイン 大城自身もびっくり
 

チップインバーディーで決め、笑顔でホールアウトする大城康孝(喜瀬守昭撮影)

 パー5の最終ホールでチップインバーディーを決めた最終組の大城康孝が2アンダーで2位に入った。

 3打目をミスしてグリーンの奥に転がしたが、本人も驚きのリカバリーで県勢3人が横並びで入賞を果たした。優勝は逃したものの、地元で活躍する姿を見せられて「率直にうれしかった」と喜んだ。

 持ち味のドライバーの正確性を武器に前半は2バーディー、2ボギーのイーブンパーで回った。勝負の後半は強風にも「うまく耐えたと思う」。二つバーディーを先行させ、最後は思い切りの良さが吉と出た。

 プロ3季目を迎える。今年はツアー出場権はないが「予選会に出続けてツアーで回れるレベルまで上げていきたい」と意気込んだ。