重量挙げ比嘉(本部1年)高校新全国V 選抜大会女子59㌔級


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女子59キロ級でスナッチ日高新、ジャークとトータルで大会新を記録して全国一に輝いた比嘉成(中央)(提供)

 重量挙げの第37回全国高校選抜大会第2日は27日、石川県の金沢市総合体育館で行われ、女子59キロ級で比嘉成(沖縄県・本部高1年)がスナッチ3回目で86キロを成功させて日本高校新記録を樹立した。ジャークは95キロ、トータルが181キロでいずれも大会新をマークし全国一に輝いた。

 女子55キロ級のスナッチでジュニアと高校の日本記録を保持する比嘉成が、59キロ級で出場した今大会でも実力の高さを見せた。得意のスナッチは日本高校記録をたたきだして、トータルで2位に20キロ差をつけて頂点に立った。

 主戦場は55キロだが、調子を整える目的もあり、今大会は体重調整を要しない一つ上の階級に出場した。スナッチ2回目で84キロに失敗したが、最終試技は2キロ上げて86キロに挑戦した。2週間前の県内大会では、非公認ながら同重量を成功させていただけに、自信を持ってバーベルを上げた。

 約1カ月後に迫る全日本選手権に向けて、55キロ級のスナッチ記録更新に大きな弾みとなった。

 今大会の55キロ級では、中学からの好敵手・川﨑(京都)がトータル183キロで日高新を樹立していた。「負けられない」とジャークでも攻めた。悪い癖が出て3回目の98キロは失敗に終わったが、いい感触はつかんだ様子。全日本選手権で「スナッチ90、ジャーク100に近づけたい」と日高新を狙いにいく。(謝花史哲)