人気ブランドの偽サイト モバイルプリンスの知っとくto得トーク[252]


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モバイルプリンス

 

消費者庁は9日、家電などの人気ブランド「アイリスオーヤマ」「BRUNO(ブルーノ)」を装った偽サイトに気をつけるよう呼び掛けました。

春の新生活で家具や家電などを買い替える人が増えるタイミングで人気ブランドのサイトになりすまし、クレジットカード情報などを盗むケースがありました。

URLも本物と似せており、パッと見て本物なのか偽物なのかの判断は難しいそうです。

 

モバイルプリンス

 

今回の偽サイトは、正規サイトと比べて製品の価格が極端に安かったのが特徴です。このように「安さ」で釣って個人情報(メールアドレス、パスワード、クレジットカード情報など)を盗むのは古典的な手口で、今後もブランドの名前を変えて同じ手口を使う業者は現れるでしょう。

大幅に割引されているサイトを見かけても「なぜこんなに安いのか?」とまずは疑ってみて、その上で慎重に見極める必要があります。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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今回の偽サイトの業者は、Googleなどの「リスティング広告」【※1】を利用して偽サイトを宣伝していました。つまり「アイリスオーヤマ」と検索すると、本物のサイトよりも上位に偽サイトが出てきたということです。

スマホで言葉を検索するとさまざまな情報が出てきて、上位のページがなんとなく「人気で正しい情報である」と思ってしまうかもしれません。

実際のところは偽サイト、有害サイトである可能性もあるということです。改めて一つ一つの情報をしっかりと判断する必要があります。

 

※1 リスティング広告 … Googleなどで言葉を入力して検索をする際、上位に出てくる「広告」マークのついたリンクがリスティング広告です。通常は企業などが自社の宣伝で活用しますが、今回はその仕組みが悪用されました。偽サイトで個人情報を抜き取る業者が悪いのは言うまでもありませんが、Googleなどの検索エンジンの会社も、悪意あるサイトは表示しないなどの対策が求められています。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/