テンブス館の指定管理者は継続 那覇市議会で可決 適切運用の決議も


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那覇市役所

 【那覇】那覇市議会は18日の2月定例会最終本会議で、那覇市ぶんかテンブス館の指定管理者を指定する議案を賛成多数(賛成25、反対13)で可決した。現指定管理者の期間は3月末で終了する。同議案は、4月から2024年3月末までの指定管理者を公募せず、現管理者を引き続き提案していた。

 市はテンブス館と市伝統工芸館の一体的な運用で活性化を図ろうと、24年度のリニューアルオープンを計画している。市は「それまで施設の改修や機能の一部縮小も想定されるため、現管理者が暫定管理することで効率的かつ柔軟な施設運営ができる」として、次期指定管理者を非公募とした。

 議案に対し、自民と「みんなの協働!」、無所属の屋良栄作氏が反対し、ほかの会派は賛成した。討論で自民の奥間亮氏は「公募できない理由が明確に示されていない」と指摘した。共産の前田千尋氏は「関係法令に照らして何ら問題ない」と述べた。

 テンブス館の管理運営事業を盛り込んだ22年度一般会計予算案は全会一致で可決した。

 自民から「指定管理者制度に関する運用指針」などに基づく適切な運用を求める付帯決議が提出され、全会一致で可決した。
 (伊佐尚記)