プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは27日、長野県のホワイトリングで同6位の信州ブレイブウォリアーズと今季第41戦を行い、73―66で勝利した。7連勝で通算成績は37勝4敗。首位を維持した。信州に10点のリードを許して入った第2クオーター(Q)に3点シュートを高確率で決めて、29得点して逆転に成功した。後半も安定した守りから攻撃を組み立て、食い下がる信州に対して最後までリードを保持して逃げ切った。次節は来月2日、沖縄アリーナで滋賀レイクスターズと対戦する。
抜群の対応力でキングスが信州を振り切り、敵地で連勝した。試合序盤に失点を重ねる課題を修正できず、一時は10点のリードを許した。しかし第2クオーター(Q)は序盤から立て続けに3点弾を沈め、開始3分で逆転に成功した。信州の攻撃に苦しめられたが、キングスが冷静な試合運びでリードを保った。
インサイドのビッグマンを生かし、ミスマッチを突く攻撃を仕掛ける信州に対し、第2Qは幅の広い攻撃で逆襲に出た。インサイドに強いアレン・ダーラムが3点弾を決めると、ドウェイン・エバンスも外からリングを射抜いた。鋭いドライブが持ち味のコー・フリッピンも外から得点し、効率よく点を重ねた。
第4Qに入っても、ガード陣がドライブからのボール回しで相手守備をかき乱した。スムーズなパス回しから岸本隆一が3点弾を決めるなど、高い運動量と対応力で信州の巻き返しを許さなかった。
フリッピンは「複雑にプレーしないよう心掛けた。そんな自分を見つけてボールを回してくれたことが活躍につながったと思う。これからは全ての試合が成長の糧になる」とさらなる進化を誓った。
(謝花史哲)
キングス 37勝4敗
73―66(11―21,29―13,14―15,19―17)
信 州 20勝24敗
冷静な対応が勝因
桶谷大HC(キングス)の話 出だしは信州にやられた。信州が(前日から)修正をして臨んできた中で、選手たちが冷静に対応をしてくれたことが勝因だと思う。試合に出場するメンバーが自己犠牲を払って役割を全うしてくれている。