「闘牛クライマックス」貴花大獣王が貫禄勝ち 金星との巨漢対決制す


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結びの一番で、金星(右)を猛烈な力で土俵際に押し込む貴花大獣王=27日、うるま市の石川多目的ドーム

 【うるま】5週連続の闘牛大会のラストを飾る「闘牛クライマックスin石川ドーム」(主催・宜野湾闘牛組合、共催・琉球新報社)が27日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。沖縄屈指の巨漢牛の対決となった結びの一番では、貴花大獣王が貫禄の強さで連勝中の金星をはねのけた。貴花大獣王は前回から1カ月という短い試合間隔だったが、疲れを感じさせない猛攻を見せた。

 試合開始直後から、腹取りを仕掛けた貴花大獣王。なんとか持ちこたえた金星に対し、攻め手を緩めず1250キロの体重を生かして土俵際に押し込む。金星も左右ふぞろいの「ヒーゲー」角を巧みに使って応戦するが、沖縄闘牛界最重量とされる巨体による圧力を受けて4分45秒で敗走した。

 シーの2番では、こちらも前回の試合から1カ月での復帰戦を迎えた、おおやまアコーが登場。一発の押し込み力がある、それいけ光神龍を相手に迫力ある打ち合いを繰り広げた。最後は光神龍が後退。そのまま敗走し、おおやまアコーが前回敗戦からの復帰戦に勝利した。(新垣若菜)

 優勝と各賞は次の通り。

【優勝】貴花大獣王
【殊勲賞】おおやまアコー
【敢闘賞】天心ヒラー
【ゆかり賞】武玄大力