PFOS除去装置で低減実験 普天間飛行場近くの湧き水を採取


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喜友名泉(チュンナーガー)の湧き水をくむ作業員ら=28日、宜野湾市喜友名

 【宜野湾】米軍普天間飛行場に近く、湧き水から高濃度の有機フッ素化合物(PFOS)が検出されている宜野湾市喜友名の喜友名泉(チュンナーガー)で28日、同自治会(知念桂子会長)と沖縄環境エンジニアリング(北谷町、松永勲芳会長)が、湧き水60リットルを採取した。同社が開発したPFOS除去装置で同物質の低減を図る実験。結果は検査機関で分析し、5日程度で分かる見通し。

 同社はオゾン殺菌水生成装置などの製造販売を手掛ける。PFOSを含む汚染水にオゾンを加えると活性炭への吸着率が向上するとして、独自のPFOS除去装置を開発した。

 同社が昨年、金武町の汚染水で同装置の効果を検証した結果、PFOSなどがほとんど検出されなくなったとしている。

 知念会長は「水が汚染されていることに区民の不安が大きい。安全な水になるといい。実験の結果を見た上で行政と連携して対応していきたい」と話した。
 (宮城隆尋)