東恩納昊、米須清幸が暫定首位 一般の部 全琉アマゴルフ初日


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 第60回全琉アマチュアゴルフ選手権(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)が28日、恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄で開幕した。予選第1日の一般(7011ヤード)はいずれもジュニアの東恩納昊貴(カヌチャ、普天間中)、米須清幸(カヌチャ、興南高)が74で回り2オーバーで首位に立った。一般は最終1組の安部勇太郎、伊波慎之助、仲村有人が競技を終えられず日没サスペンデッドとなったため順位は暫定。3人は29日早朝に残りのホールを行う。女子A(6253ヤード)はジュニアの塚原茉里香(フリー、久志中出)が1アンダーで予選を1位通過した。出場全26人が31日の決勝に臨む。50歳以上が競うシニア(6618ヤード)は神谷光男(美らオーチャード)、平清和(PGM)、安喜正満(同)が1オーバーで首位に並んだ。上位60人が予選を通過した。29日は一般の予選第2日、60歳以上のミッドシニア、女子Bの各予選を行う。


後半パット修正成功 米須清幸

1番 ティーショットを放つ米須清幸=28日、恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄(大城直也撮影)

 前半苦しんだパッティングの修正に成功した興南高2年の米須清幸は、後半に一つスコアを伸ばし暫定首位に並んだ。しかし内容に満足はいかず「後半は良くなったが、もっと早くに改善すべきだった」と反省を口にした。

 ショットは終始調子が良かった。前半は全て2オンする安定感。しかしパットは開始の1番から三つたたくなど感触が悪かった。バーティーチャンスを逃し、不要なボギーでスコアを悪くした。3パットは前半だけで四つ。「きつかった」と振り返る。

 後半に入って思い切りパターのイメージを変えて臨んだ。肩から振るのではなく、ヘッドの重さに頼ってボールをたたいた。前半は強すぎた球筋が改善し「距離感が合っていった」。3パットはゼロ。2パット以内で回り切ることができた。「初日のラウンドは納得がいっていない。明日はアンダーで回れるよう頑張りたい。目標の70にまとめられたら結果がついてくると思う」と冷静なゴルフで挑む。
 (謝花史哲)

パットで耐え続ける 東恩納昊

1番 ティーショットを放つ東恩納昊貴=28日、恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄(大城直也撮影)

 普天間中学1年の東恩納昊貴が我慢のゴルフで暫定首位に立った。不安定なショットをパットで補って耐え続け、後半はアンダーパーで切り抜けた。5バーディー7ボギーと乱高下する中でも「メンタル的に崩れなくて良かった」と胸をなで下ろした。

 ジュニアの試合など大会が連日続く過酷な日程にも「疲れは感じなかった」。ショットはうまくいかなかったが、感触が悪かったパットが改善した。スイングを速めてたたくことでラインが安定。2メートル弱の距離は全て決めるなど手応えをつかんだ。

 ボギーが先行した前半から後半は調子を上げて、バーディー三つでイーブンに戻した。悔やむは残り2ホール。スコアを落とす要因となったバンカーに、ここでも立て続けに入れて連続ボギーにしてしまった。

 「パーにできればイーブンで終われた。ボギーは悔しかったけど全体的なスコアは悪くない。明日はバンカーに入れないように心掛けたい」と上位維持を誓った。
 (謝花史哲)

塚原、唯一のアンダーパー

女子Aでティーショットがさえ単独首位に立った塚原茉里香(謝花史哲撮影)

 4バーディー3ボギーの71で唯一、アンダーパーの塚原茉里香(フリー)が2位に4打差をつけて、女子Aの単独首位となった。苦手意識のあったティーショットが安定し、自己ベストタイのスコアを出した。

 全国大会を経験して「失敗しても次のショットで挽回すれば大丈夫」と前向きな考えでプレーすることの大切さを学んだ。1番パー5のティーショットが曲がったが、セカンドで取り返してバーディーを決めた。「自信になった」と、その後は高いフェアウエーキープ率でバーディーチャンスをつかんだ。

 決勝は「浮かれないよう丁寧にラウンドしたい」。4月の高校入学に向けて弾みとなるプレーを目指す。
 (謝花史哲)


 

神谷 光男

タッチが合っていた

 シニア首位タイの神谷光男の話 グリーン上のタッチが合っていた。アプローチもパットも良くて2バーディー、3ボギーで回れた。12番でOBになったけど、ここも10メートルのパットが決まり崩れずに済んだ。

平 清和

悪いなりに良くできた

 耐えるゴルフで予選を首位通過した平清和の話 悪いなりに良くでき、後半は攻めることもできた。このゴルフ場のメンバーなので地の利を生かせたと思う。決勝はグリーン回りの戦いになる。

安喜 正満

後半は流れに乗った

 後半スコアを伸ばし首位に並んだ安喜正満の話 前半はグリーンのタッチが合わず慣れるのに時間がかかった。10番のバーディーで流れに乗った。決勝はグリーンでうまくコントロールできればチャンスがある。