ルーツがレコ初ライブ 民謡からラップ、レゲエまで…新世代沖縄ポップス、多彩に


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さまざまなジャンルのアーティストとコラボし、多彩な音楽を繰り広げたルーツ=19日、沖縄市のミュージックタウン音市場

 「R∞2(ルーツ)」のレコ初ライブ「New Roots~ふえきりゅうこう~」(沖縄市、ミュージックタウン音市場主催)が19日、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催された。新アルバム「New Roots」に参加した7人のアーティストも参加した。沖縄民謡にラップやレゲエなど、多彩な要素を取り入れた“新世代沖縄ポップス”を、会場に響かせた。

 「THINSAGU(てぃんさぐ)」は、ルーツによる三線での「てぃんさぐぬ花」から一転、レゲエ調になり、Yona yuu、PLATY、子どもたちのにぎやかなコーラスが会場を温かい空気に包んだ。鳩間可奈子「サトゥマイ」は、伸びのある歌声に、テンポの良いエレクトロ・ダンス・ミュージックが重なり、会場を盛り上げた。

 かもはられなが歌った「いちまでぃん」では、観客が、澄んだ歌声に聞き入る姿が見られた。仲村奈月の「メロディーロード」が終わると、ルーツは、今日(19日)が自身の師匠・登川誠仁の命日であることを語った。「飲みながら、このライブを見守ってくれていると思う」と話し、沖縄音楽の発展を願った。

 鉄ちゃんの「天機」、RITTOの「カタカムナ」とラップを中心とした曲が続き、熱いリリック(歌詞)が観客の胸を打った。「NeoSoul“琉球”」は、組踊の唱えと、鉄ちゃんのラップ、ロボットダンスがコラボした。

「サトゥマイ」を歌う鳩間可奈子(前列左)=19日、沖縄市のミュージックタウン音市場

 ルーツはMCで「(人々が)心から笑える、シマの歌を歌っていきたい」と話し、カチャーシーによる観客のエールとともに幕を下ろした。

(藤村謙吾)