米軍「詳細説明しない」石垣オスプレイ緊急着陸 部品搬入へ


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トラブルのあったオスプレイの確認作業をする米軍関係者ら=30日午前、石垣市白保の新石垣空港

 普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが29日に沖縄県石垣市の新石垣空港へ緊急着陸した件で、在沖米海兵隊は30日、不具合のあった機体を点検した結果、部品の交換が必要だと判断した。沖縄防衛局が米軍からの情報として明らかにした。海兵隊は31日、別の米軍機で部品を新石垣空港に運び込む。

 県空港課によると、機体の点検に当たる米軍関係者らが29日夜の民間の航空機で石垣市に入った。30日は朝から機体左側の回転翼付近にはしごを掛け、作業していた。空港周辺は悪天候で、作業は昼までに終了した。

 部品の交換後、オスプレイは離陸する予定。離陸日の見通しについて、海兵隊は取材に「運用の安全確保のため、航空機の移動と運用について詳細は説明しない」と述べるにとどめた。

 県基地対策課は30日、海兵隊と沖縄防衛局に「管理体制に疑念を抱かざるを得ず、極めて遺憾だ」と伝えた。民間機の離陸が約6分遅れたことにも触れ「観光産業への影響が懸念される」と指摘。原因究明と再発防止、安全点検などの徹底を求めた。
 (明真南斗、西銘研志郎)