FC琉球が逆転大敗 後半4失点、東京Vに2ー5(第7節)


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琉球―東京 試合終了後、逆転負けを喫し厳しい表情を見せるFC琉球の岡﨑亮平(左)ら=30日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 サッカー明治安田J2の第7節は30日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで東京ヴェルディと対戦し、2―5で破れた。前半はゆっくりとしたパス回しからチャンスを広げ、草野侑己が先制点。野田隆之介が2点目を挙げた。しかし終了間際にコーナーキックから失点し2―1で折り返した。後半はPK2本を含め一気に4点を失った。通算成績は1勝5敗1分け。勝ち点4のままで21位。次戦は4月3日、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FCと戦う。

 琉球は2点奪った後の5失点で撃沈した。前半と後半でくっきりと評価が分かれる内容となった。富所悠は前半を「今季で一番いい形。自分たちの距離感でボールを動かし楽しかった」と手応えも口にした。

 前半、下からパスをつなげてボールを保持する従来のビルドアップスタイルでペースを握った。上里一将、富所が軸となり自在にボールを動かした。先制点を奪ったことでそのスタイルがより生きた。得点を決め急ぐことなく、相手を引き出して好機を見つけ出すと、攻めのスイッチを入れて複数得点を奪い優位に立った。

 ただ、前半終盤にセットプレーで失点。後半は終始ボールを支配され、押し込まれる展開が続いた。23分に同点、40分にPKで逆転を許した。古巣対決の福村貴幸は「後半は選手間でまとまりがなかった。個人の矢印をチームとしての大きな矢印にしていかないといけない」と課題を挙げた。

 上里は「整理すべきことが多すぎる。失点前のプレーに目を向けるとチームのために動けていない選手もいる。チームとして積み上げてきたスタイルがあるはず」と全員に問い掛けるように語った。
 (大城三太)


(1)タピスタ
東京V 4勝3分け5(15)
5―2(1―2,4―0)
琉球 1勝1分け5敗(4)
▽得点者 【V】 山越(1)新井(PK1)2(3)OG佐藤凌(PK)(2)【琉】 草野(2)野田(2)
▽観客 1254人

 【評】草野侑己の技ありループシュートの先制点、野田隆之介の押さえを効かせた追加点など、流れるようなパスをつないでの得点で前半は理想的な展開。後半はサイドへのロングパスなどから徐々に切り崩されズルズルと失点した。

勢いに押された

 喜名哲裕監督(琉球)の話 前半は先制点、追加点を奪ってやりたいことができた。後半は相手の勢いに押され、前でプレーする回数が減った。ボールを受ける、スペースに抜ける選手がいなくなってしまった。

勝ちたい気持ち出た

 堀孝史監督(東京V)の話 ハーフタイムで、次の1点を取れば流れが来るから積極的にいこうと話していた。勝ちたいという気持ちを全員が出してくれた。