与那国にレーダー部隊きょうから常駐 空自、中国軍の情報収集を強化か


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 【東京】航空自衛隊(空自)は31日、与那国島に4月1日から移動式のレーダーで警戒監視にあたる部隊を常駐配備すると発表した。部隊の規模は約20人。中国軍を念頭に情報収集を強化するとみられる。

 これまで与那国の陸自駐屯地には、那覇の部隊が不定期に展開していたが、宮古島の第53警戒隊の分遣班が配置される。移動式レーダーはTPS102で空自が運用している装置。

 井筒俊司空幕長は31日の会見で常駐化の意義について「周辺国の活動は活発化し、活動領域も拡大しているため、南西地域の警戒監視体制に万全を期すため計画的に進めてきた」と、特定の国は挙げずに述べた。

 与那国島には2016年に駐屯地が開設され、沿岸監視隊が配備された。

 陸自は23年度末には電子戦部隊も配備する計画だ。