自然保護、オーストラリアをお手本に考えた 高校生アイデア発表 沖縄県サイエンス研修


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最終発表を終え、笑顔を見せる高校生やアドバイザーら

 県教育委員会が県内の高校生を対象に実施する「海外サイエンス体験短期研修」の最終発表会が5日にオンラインであり、参加した16人が約3カ月間オーストラリアの自然保護活動を参考に考えた沖縄の環境保護施策を発表した。高校生らはSDGs(持続可能な開発目標)の18番目の目標を独自に考え「動物愛を持とう」「自ら動いて創(つく)る自分たちの街」などを提案。沖縄のサンゴ礁保全や野生動物保護のアイデアも発表した。

 同研修は新型コロナウイルスの影響で、1月から開いた7回全ての研修をオンラインで開催した。

 オーストラリアでコアラなどの野生動物やその生息地を保護する獣医師から直接話を聞いたり、現地の高校生と議論したりした。生息地を人間の住む場所と分けて動物を保護する日本と異なり、野生動物と共存しながら保護活動に取り組むオーストラリアの自然保護施策を学んだ。

 最終発表で、具志川高校2年の山内凛さんは動物園はどうあるべきかを考察し「来園者とのコミュニケーションなどを増やす」などと提案した。
 (東江亜季子通信員)