石垣に駐機中のオスプレイからカバー落下 エンジン用、管理不備か


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新石垣空港に緊急着陸したオスプレイから外れたエンジンの保護カバー(写真左)=1日午前、石垣市白保の新石垣空港(読者提供)

 【石垣】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが石垣市の新石垣空港に緊急着陸した件で、駐機中のオスプレイのエンジンを保護するために取り付けられていたカバーが1日朝、機体から数メートルの駐機場内に落下していたことが2日、空港関係者への取材で分かった。空港の運航開始前に見つかり、トラブルなどはなかったが、関係者は管理がずさんだと指摘している。

 落下したのは、エンジンの吸気口を保護するため、駐機中に取り付けるカバー。31日夜から1日朝の間に、何らかの影響で外れたものとみられる。

 新石垣空港の運航開始は午前8時からで、見つかったのは1日午前7時40分ごろ。近くでは出発前の民間機が、エンジンを動かし始めていた。

 関係者は「駐機場内に物を落とすのはあり得ない。万が一、飛行機のエンジンに巻き込まれたりすると大変なことになりかねず、管理がずさんだ」と語った。

 在沖米海兵隊は2日、オスプレイの修理を終えた。3日にも試験飛行を実施し、その後、普天間飛行場に戻る見通し。

(西銘研志郎、明真南斗)