桑江氏「貧困連鎖を断ち切る」 沖縄市長選で政策発表


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沖縄市長選に向けて政策発表する桑江朝千夫氏=3日、沖縄市の沖縄商工会議所

 4月24日投開票の沖縄市長選で、現職で3期目を目指す桑江朝千夫氏(66)=自民、公明推薦=が3日、政策を発表した。桑江氏は「誰もが平等に安心して暮らせるよう、貧困の連鎖を断ち切る仕組みを着実に前へ進める」と訴え、貧困対策と経済政策に力を入れると強調した。新火葬場の建設や18歳までの医療費無料化などの公約を示した。

 桑江氏は暮らし、健康、子ども、観光、経済の五つの柱を軸に政策を発表した。「暮らし」では、老朽化に伴う新火葬場の建設や、返還予定のキャンプ瑞慶覧ロウワー・プラザ地区の跡地利用推進を掲げた。「健康」で18歳までの医療費無料化などを示した。

「子ども」は貧困対策として、子ども食堂の充実強化を図ると説明。若年層の就業支援も掲げ、職業訓練や資格取得などのキャリアアップ支援を通して、市民自らが生活を向上できる仕組みを後押しするとした。

 「観光」では沖縄アリーナを生かして地域活性化につなげる考え。沖縄こどもの国で、夜間開園の「ナイトZOO」の導入に取り組むとした。

 「経済」では、国道330号の拡幅事業と連携した胡屋地区の「バスタプロジェクト」を掲げた。基幹バスなどの交通結節点を整備し、中心市街地をリノベーションする考え。中城湾港港湾整備の促進や、市泡瀬の沖合を埋め立てる東部海浜開発事業の早期実現を目指すことも強調した。
 (石井恵理菜)